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 法的思考を身につけて、絶対合格、行政書士!

六甲の集合住宅  左の写真(筆者撮影)は、神戸にある、世界的建築家安藤忠雄さん設計の六甲の集合住宅です。

 六甲の集合住宅は、安藤忠雄さんの代表作の1つで、固有性、地域性がほとんどなく、徹底的に画一的な、日本の他の多くのマンション建築とは大きく違うオリジナリティ溢れる作品です。

  急斜面に建てられたこの建物は、その特異な地形に、等質なフレームによる構成を馴染ませているのですが、地形が地形だけに、立体的なグリッドのズレが必然的に生じます。

 それを逆手にとって、場所によって異なる多様な住戸形式が作り出されています。

 マンションでありながら、急斜面という地形を生かしたデザインのため、各戸が画一的ではないので、一戸建てのような、

かといって、一戸建てとは、やはり違う、集合住宅としての豊かさ満載な、とても魅力的な住まいになっているものと思います。

 六甲の山手にあるこの建物は、下層の住戸の屋根が上層の住戸のテラスとなっているのですが、このテラスから見る神戸の夜景は、さぞかし贅沢なものだろうと思います。

 安藤忠雄さんは、全くの独学で世界的な建築家となられた方なのですが、かつて、建築家の世界は、学閥が大きな幅を利かし、

また建築家となるためのスタート地点に立つための必須資格である建築士資格の制度も、いまだ、独学者には圧倒的に不利な制度となっています。

 そういう普通の人なら絶望的な無力感を感じ、意欲を高めるのが難しい環境の中、

様々な困難を打ち破りながら、安藤さんは、1級・2級建築士資格を取得し、

のみならず、単なる資格者の枠を大きく超える、歴史に名を残すほどの世界的建築家となられました。

 傍目から見ると、苦労の連続のように見えるのですが、安藤さんご自身は、さほど苦労をしたつもりはないと思っておられたようです。

 おそらく、建築が好きでたまらなかったからではないかと思います。

 好きなものを夢中で追いかけているときは、傍目から見れば苦労に見えるものでも、本人にとっては、素敵な夢の中にいる幸福な時間なのかもしれません。

 好きこそものの上手なれを地で行く、安藤さんの半生ではないかと思います。

 これからも、人々を魅了する作品作りを続けて行って欲しいものと思います。

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 平成に入ってから難易度が、右肩上がりに増していった行政書士試験は、今や多くの合格者が数回の受験の上ようやく合格するというものになっています。

 5回、6回、7回受験するということも珍しくなくなっています。

    (司法書士試験も同じようなものですが・・。)

 何度も不合格になってしまうと、どうしても、無力感が生じてしまいます。

 セリグマンとマイヤーという心理学者が1967年に、行った実験に以下のようなものがあります。

 まず、最初に、逃げ場のない部屋に犬(以下、この犬をエレキ君といいます。)を入れます。

そして、エレキ君に、電気ショック(致命的なものではない)を何度も与え続けます(ひどい!今なら動物虐待ですね・・。)。

 次に、エレキ君を、2つの部屋

(電気ショックが与えられる部屋(A部屋と以下いいます。)

と、

そこからすぐに移動できる、電気ショックが与えられない部屋(B部屋と以下いいます。))

がある場所に移動させます。

 事前に、電気ショック攻撃を与え続けられなかった犬なら、

このA部屋で電気ショックを与えられても、すぐに安全なB部屋に移動するはずなのですが、

哀れエレキ君は、事前の電気ショック攻撃で、「電気ショックを受けても、どうすることもできない・・。」という無力感を学習してしまっているため、

A部屋で電気ショックを受けても、すぐに逃げられるはずのB部屋に逃げようとしないんですね・・。

最初は、電気ショックを浴びるたびに、ただ大騒ぎするだけ、最後は、ただぐったりするだけという非常に涙を誘う行動を取ったといいます。。

 無力感というものも、学習によって身についてしまうという実験結果で、これを「学習性無力感」といいます。

 学習性無力感は、人間を対象とした研究でも、確認されているといいます。

 学習性無力感が身についてしまうと、「何をやってもダメなんだ・・。」という気持ちになってしまって、意欲が湧きませんから、

そのような感覚を消去するために、心の自己コントロールをしなければなりません。

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 成功や失敗の原因をどのように考えるかということを、成功・失敗の「原因帰属」といいます。

 ワイナーという心理学者によると、人は原因帰属を以下の3つの点から考えるとされています。

1.その原因が自分の内部にあるのか、外部にあるのか。

2.その原因はコントロール可能か。

3.その原因は偶然か否か。

 この考え方に基づくと、「失敗したのは、自分に生まれつきの能力がないからだ。」としてしまうと、

「1.原因は内的。2.しかも、生まれつきの能力によるものなので、その原因のコントロールは不可能。」という思考になってしまい、

「やっても無駄だ。」と結論づけてしまって、意欲が高まらなくなります。

 「いや、今回はやはり努力が足らなかっただけで、生まれつきの能力によるものではない。」と考えると、

「努力すれば目的は達成できる。結果はコントロールできる。だから頑張ろう。やってできないことはない。努力は必ず報われる。」という思考になり、意欲が戻ってくることになります。

 以前の記事にもありますように、自分自身の内部から湧き上がるモチベーション(これを心理学では「内発的動機づけ」といいます。)は、

 「私はできるんだ!」という、自己効力感(self-efficacy)を追求することにより生じるといわれています。

 そして、バンデューラという心理学者の説によると、自己効力感をもつために、必要なもののひとつとして「成功経験」というものがあるとされています。

 成功経験があると、確固たる信念としての自己効力感が高まるとされており、逆にこれが少ないと効力感が低まるとされています。

 そこで、「資格試験に合格した経験がない。」という方は、まず、行政書士試験よりもハードルの低い試験に合格してみて、合格証を貰い、成功経験を味わってみるというのも、意欲を高める1つの方法かと思います。

 その絶好の腕試しとして利用できるものが、東京商工会議所が主催する「ビジネス実務法務検定試験(R)3級・2級」だと思います。

「ビジネス実務法務検定試験(R)案内のページ」

 行政書士試験用の勉強を数年続けてらっしゃる方は、特別な勉強を相当しなくても、ビジネス実務法務検定試験(R)(以下、ビジ法といいます。)2級合格も目指せるのではないかと思います。

 試験範囲のかなりの部分は、行政書士試験科目と被りますし、合格率は4割〜6割ですので、確実に努力が実を結ぶ試験です。

 行政書士試験受験生の大半が苦手にしていると思われる商法・会社法もじっくりと勉強できる試験ですので、そういう意味では、商法・会社法の実力を向上させるための手段にもなりうる試験ではないかとも思います。

 なお、ビジ法2級に合格された方は、「商工会議所認定ビジネス法務エキスパート」という称号が与えられます。

 初学者の場合は、ビジ法2級のハードルを高く感じる場合もあろうかと思います。

 この場合、その合格を目指すと、行政書士試験に悪影響を与える可能性もありますので、

そのような方が、成功経験を得るためには、ビジ法3級試験が適当ではないかと思います。

 こちらの合格率は、6割〜8割ですので、普通に勉強している行政書士試験受験生なら、十二分に合格できるものと思います。

 民法・商法・会社法以外のビジ法科目は、行政書士試験の「一般知識科目」対策となる部分もあり、一石二鳥にもなるのではないかとも思います。

 なお、ビジ法3級試験合格者には、「商工会議所認定ビジネス法務リーダー」という称号が与えられます。

 ビジ法1級(商工会議所認定ビジネス法務エグゼクティブ)は、

行政書士試験のための成功経験を積むための次期的タイミングとしていい時期に試験実施がありませんし(毎年12月だけです。)、

試験内容は、4時間論文を書きぱなしというもので、行政書士試験とはそのスタイルが大きく異なりますし、合格率は、8%〜9%という厳しいもので、

しかも、ビジ法2級合格者でないと受験できないという制限がありますので、成功経験を積むための道具としては適切ではないものと思います。

 成功経験を積むための道具としては、現実的な目標設定ができ、適度の困難さのある課題が望ましいのであって、

過度の困難さのあるものは好ましくないからです。

 ビジ法1級は、行政書士試験合格後、さらなるスキルアップのために受験するというのがよいのではないかと思います。

 意欲を増すための他の方法としては、上記のような試験を受けるのはやはり面倒だ等と思われる場合は、

例えば、

「テキストの何ページまでしっかり読んで理解したら、自分にご褒美ということで、前から見たかったDVDを買ってあげよう!」

「模擬試験で目標点を取れたら、自分に好きな洋服を買って上げよう。」

「記述式の答案を50題書いたら、仲のよい友人を誘って食事に行って楽しもう!」

ということをするのもよいのではないかと思います。

 サイコセラピー(心理療法)のひとつとして、「トークン・エコノミー法」というセラピーがあるのですが、

上記はそれに似たようなもので、ようするに、「頑張った自分にご褒美をあげることで、自分の意欲を高めていく方法。」です。

(一見馬鹿らしく思える方法ですが、これ、結構効果があります・・。頑張った自分にご褒美をあげるという行為は、なんだかとても嬉しく思えるものです・・。)

 いずれにしても、学習性無力感が生じてしまった場合、成行に任せて置くと、意欲が低下するばかりです。

 低下した意欲を再度向上させるための、でたらめではない心理学的なやり方が上記のようにいくつかありますので、

これらを利用し、自分の心をコントロールして、無力感を克服し、学習意欲を高めるよう仕向けることも必要になってくるのではないかと思います。

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