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 法的思考を身につけて、絶対合格、行政書士! 

 

平和資料館 左の写真は、昨年仕事で、広島に行ったときに、撮った広島平和記念資料館(丹下健三設計)です。

 ちなみに、この時の仕事は、この建物と棟続きになっている広島国際会議所での講演の仕事でした。

 ところで、この広島平和記念資料館、昨日の記事にある国立西洋美術館に似ていないでしょうか?

 それもそのはず、広島平和記念資料館の設計者・丹下健三は、ル・コルビュジエに憧れて、建築家になった人で、コルビュジエから多大なる影響を受けているため、似ているところがあるわけです。

 広島平和記念資料館や国立西洋美術館の建築構造は、鉄筋コンクリート造の躯体の前面ガラス張りなのですが、

鉄・コンクリート・ガラスは世界中でどこでも手に入れることができ、土地土地の環境に左右されず作れる構造です。

 例えば、木造建築の場合、木が豊富にある地域でないと作れませんし、レンガ造りは、地震が少ない地域でないと作れません。

 ですが、鉄やコンクリート(セメント(石灰石等)、砂、砂利等の混合物)、ガラスはどこにでもあり、また鉄筋コンクリート構造は、頑丈に作れますから、ゆえに世界のどこででも作れる構造ということになります。

 さらに、装飾性を一切排除し、直線を中心にデザインされているわけですが、そのおかげで、各地域の文化的な呪縛から解き放たれて普遍性があるデザインになっています。

 例えば、特定宗教の宗教的デザインですと、他の宗教を信じる地域では受け入れらないわけですが、

直線を中心とするデザインなら宗教性も文化性も排除され、どの地域でも受け入れられる可能性があります。

 つまり、広島平和記念資料館のデザインや構造は、「個人や地域等の特殊性をこえた世界共通様式」(このような様式をインターナショナルスタイルといいます。)になっています。

 また、床底に空間を設けたピロティ構造になっているのですが、ピロティには、「土地に縛られない」という意味合いがあるといわれています。

 恒久平和を理想と掲げた場合、行き着く先は、精神的なインターナショナルスタイルであり、

これを形にするため、広島平和資料館の意匠に、インターナショナルスタイルが採用された(但し、隠れたところに、法隆寺等の伽藍、伊勢神宮等の日本古来の建築物の影響も見られますが。)のではないかと思います。

 言い換えると、広島平和資料館の意匠(及びその周辺施設全体(広島ピースセンター))の構成は、

「日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。」

「われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであつて、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ。」

と謳う、日本国憲法前文の内容を象徴化したものであるといっても、過言ではないように思えます。

 ということで、この建物は、日本国憲法との繋がりも感じさせるものとなっています。

 日本の戦後建築は、広島平和資料館から始まったといってもよく、また丹下健三は、この作品により、世界に名を轟かせることになり、安藤忠雄をはじめとする世界的建築家に大きな影響を与えました。

 ところで、昨日の記事の内容も憲法とりわけ、平成20年度試験第4問と関係があるのではないかとお気づきの方もおられるやもしれません。

 そうお思いならば、そのとおりで、「困っている人を助けたい。」つまり、「私は強い、あなたは弱い、なので私があなたを助けてあげる。」という考え方は、

えてして、他人の自己決定権を侵食し、パターナリズムにつながりやすいものだと思います。

(自己決定権とパターナーリズムについては以下をご参照ください。)

http://blog.livedoor.jp/houtekisikou2007/archives/2007-09.html#20070916

「私は強い、あなたは弱い、なので私があなたを助けてあげる。弱いあなたを、強い私が見てみぬふりすると、あなたの未来が心配になる。なので、強い私が、あなたの未来のためにあなたを助けてあげる。」

という余計なお世話(パターナリズ:paternalism:権威主義:父権主義:温情主義:後見主義)に発展する可能性があるということです。

これは、

「その人間がどういう将来を選びたいと考えるかよりも、その人間がどういう将来性を有しているかという観点を優先する。」(平成20年度行政書士試験第3問選択肢4より引用)という態度であり、

個人の尊重という態度とは裏腹な態度になるわけです。

 また、「お前は弱いんだから、俺に、私に任せておけ。」という態度で依頼者に接すると、ついつい、依頼者に対して、十分な説明をすることなく、業務を進めてしまいがちになり、

インフォームド・コンセント (informed consent:専門家から依頼者に正しい情報が伝達された上での同意)が不十分となって、専門家責任(説明責任)が疎かとなり、

説明義務違反に問われるおそれも生じます。

 パターナリスティックな態度は、ときに、専門家自らの身にリスクを生じさせるおそれさえもあるということです。

 専門家と依頼者との間に上下関係なんてないわけですから、対等関係であることを常々意識して、業務に取り組む必要があります。

 ということで、一見、業務には何の関係もなさそうな、憲法ですが、こうしてみると、やはり憲法的思想も実務の基礎につながるところがあるといえます。

 こういう生活に密着した視点から憲法を眺めてみると、楽しみながら勉強できるのではないかと思います。

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